作る仕事をずっとしていて、なおかつ直接お客さんと
話をさせてもらえない環境に長くいると

「これ違うよ!修正して!」
って言われることはあっても

「すごいです!ステキです!ありがとう!」
って言ってもらえることって、ほとんどないんです。

わたしはデザイナーってサービス業だと思ってるんですよ。
デザインを仕事にするってことは誰かのために物をつくるってことだし
それでお金をもらうってことは、
その「誰か」が喜んでくれるものを作りたいじゃないですか。

この「喜んでもらう」ってのはもちろん
クライアントのビジネスが成功する→うれしい
っていうのも含むんだけどね。
まあ、そんなわけで、日々誰かに喜んでもらいたいと思いながら
せっせとデザインを作っているわけなんだけども、
仕事って、100点じゃ誰も褒めてくれないんだよね。
出題された問題は全部クリアするのはあたりまえ。
だからもちろん褒めてなんかもらえない。

出された問題に対してそれの何倍かの結果を返して
はじめて褒めてもらえるんじゃないのかなっていうのは最近思ったこと。


前置きが長くなりましたが、本題。
先日、さる女性タレントさん(?)お二人の
blogのテンプレートを作るお仕事をさせてもらいました。

で、それが最近ようやく公開されたんだけども、
お二人とも本当にとても喜んでくれたみたいで
blogのエントリにわざわざそのことを書いてくださっていました。

わたしが思っている以上に彼女たち二人はとても喜んでくれていて
わたしが選んだ色やディテールひとつひとつに
感激してくれていました。


デザインを仕事にしていて初めての体験で
鳥肌が立つ思いでした。
こちらこそ!こんなに喜んでくれてありがとう!

ピクチャ-32


今日、そのお二人にお会いしましたが
嬉しくて何を喋ったらいいのかわからない、なんだかぎこちない対面になってしまいましたが…


最近こんなことが重なっていて、
さる掲示板サービスのテンプレートも、最近公開されたら
ユーザーの方から「いいですね」っていうお声を頂きましたよと
ディレクターの方が教えてくれました。


がんばってよかったなって思いました。
このところすごく忙しくて体力的にもきついんだけど、
なんだか報われた気がしました。


いまのこの気持ちをどうしても書き留めておきたくて
忙しくてほったらかしだったblogをいそいで書きました。



目的に向かってがしがし働いていると
なかなか「人を褒める」って忘れがちじゃないですか。

良くするためにはダメなところを潰して行かなきゃいけない。
そうするとダメなところばっかり指摘することになっちゃう。
それってすごい体力いるし、言われる方はわかってたって多少はへこむよね。

やっぱり同じ働くなら気持ちよく仕事したいじゃないですか。
同じダメなところを指摘するのでも、かならずひとつは良い所をみつけて、
それを口に出して行かないといけないな。と思いました。



デザイナーとお仕事するみなさま。
どこでもいいんです。
なにか一つでも褒めるようにしてみてください。

きっとそのデザイナーともっと上手にお仕事ができるようになると思いますよ。